人生が私をあきらめなかったように
今から10年以上も前。
薬の飲みあわせがわるくて、意識を失い。
目覚めたときには、病室のベットの上。
首から下は麻痺して動かず。
紙おむつをしていました。
まだ20代だった私にはとてもショックな出来事でした。
なんにもできず、ただ、天井を見つめるだけで過ぎてゆく時間。
なんでこんなことになったのだろう。
と、想うことにも飽き。
もしも、もう1度からだが動くのなら。
誰かの役に立つことをしてゆこう。
そう願ったことを今でも覚えています。
幸いにも10日ほどで後遺症もなく、薬は抜けてくれました。
突然の出来事に、ただただ、現実を受け止めるしかなくて。
心が萎えてしまいそうになっても。
人生は、私をあきらめていなかった。
人生は、私を生かしてくれた。
だから、今度は、人生が私をあきらめなかったように。
私が、人生を信じて、愛してゆこうと心に決めて。
毎日を大切に生きているのです。
あの時の約束を守るために。
今の自分に出来ることを、今いる場所で心を込めて生きてゆくのです。